施術内容

下肢静脈瘤治療の種類と費用

下肢静脈瘤の原因で身体に様々な症状が出てくると、身体にとっては下肢静脈瘤になった血管は無い方がプラスであるため、血管を塞ぐか引き抜くことが治療の基本になります。

硬化療法

気になる静脈に血管を固めるフォーム化した硬化剤を注射して、弾性包帯で圧迫することで血管内に炎症を起こし、患部の静脈を閉塞させる治療です。

血管内カテーテル焼灼術

カテーテルを使った血管内操作によって原因血管を焼灼して塞きます。血管内カテーテル焼灼術は、従来の下肢静脈瘤治療で行われてきたストリッピング手術や硬化療法による治療に比べ様々な利点があり、レーザー治療が下肢静脈瘤治療の主流になってきています。

ストリッピング手術

従来、ストリッピング手術は下肢静脈瘤の“標準術式”でした。 傷んだ伏在静脈内にワイヤー(ストリッパー)を挿入し、静脈を抜き去り取り除く手術です。

施術費用

診察内容 3割負担の場合 1割負担の場合
初診時(初診料+超音波検査) 約2,800円 約900円
硬化療法 5,160円 1,720円
ストリッピング手術 3万600円 1万200円
レーザー治療(1470nmレーザー) 3万600円 1万200円
高周波(ラジオ波)治療 3万600円 1万200円

※表に記載の費用は片側を行った場合の自己負担額(手術費用のみ)となります。また、当院での下肢静脈瘤診療はすべて保険診療ですので、自由診療や混合診療は行なっておりません。

民間の保険について

任意で加入されている医療保険あるいは生命保険では、下肢静脈瘤に対して日帰りストリッピング手術あるいはレーザーまたは高周波治療をうけたときに、手術給付金が支給される場合があります。
患者さんから聞くところによると、通常、入院給付金日額の10倍(入院給付金が5000円なら5万円)程度が支払われることが多いようですが、加入されている保険によっては給付されない場合もあるようですので、詳しくはご加入の各保険会社にお尋ね下さい。保険給付ご希望の方は、各保険会社の所定の診断書をご持参いただければ当院で記載いたします(有料)。

硬化療法

硬化療法は下肢静脈瘤の治療に多く用いられています。ただし、伏在静脈本幹の弁不全が顕著な場合、一時的な効果しか得られないため、カテーテル手術と併用されるケースが多くなります。

硬化療法の方法

痛気になる静脈に血管を固めるフォーム化した硬化剤を注射して、弾性包帯で圧迫することで血管内に炎症を起こし、患部の静脈を閉塞させる治療です。
硬化し、完全に閉塞した静脈は徐々に小さくなっていき、最終的には組織に全て吸収され消えていきます。

硬化療法の流れ

  • 硬化治療も手術です。治療部位は当日、患者様の希望部位をお聞きしておいて、ポリドカノール2ml内で可能な部位を行います。
  • 治療は、寝た姿勢で行いますが、立位を取って頂く事もあります。
  • 治療部位を消毒し、細い注射針で注射します。その後、ガーゼで圧迫し包帯で圧迫します。
  • 24時間後に包帯は外し日中のみ弾性ストッキングを着用します。弾性ストッキング着用期間は1週間後の診療の際に医師から指示があります。

硬化治療でご来院される際のご注意

硬化療法を受けた後は、包帯をしっかり巻きますので、ゆとりのあるズボンや長めのスカートを着用してご来院ください。
また、靴に関しては、高いヒールの靴やサンダル、ブーツなどを避けてください。

危険性あるいは合併症

しこりや色素沈着の可能性があります。 硬化剤を注入した部分にしこりができることがあり、治療後2~3週目頃に最も目立ちますが、その後徐々に小さくなっていきます。また、硬化療法を行った部分の血管に沿った場所が茶褐色になることもありますが、こちらも徐々に薄くなり、消えていきます。

血管内カテーテル焼灼術

膝の内側かふくらはぎから細いレーザーファイバーを挿入して伏在静脈本幹を焼灼します。この焼灼により血管の内側が焼灼され血液が通らなくなり問題のある血管のみをなくします。レーザーの熱は直接静脈壁に作用するため、より高い治療効果を発揮します。

保険適用となった下肢静脈瘤血管内焼灼術は3つあります。当院では3つ全てに対応し、患者様の症状や希望に合わせて使い分けるて、より専門的な治療を心がけています。

ELVeS1470/エンドサームレーザー1470

痛みや皮下出血が少ない1470nmレーザーを使用した血管内レーザー焼灼術は原因血管(静脈)に細いレーザーファイバーを通した後、血管(静脈)の中からレーザー光を照射させて血管(静脈)を焼いて、血管(静脈)を塞ぐ治療です。光ファイバーが改良され、光ファイバーの先端から前方に照射されるのではなく、側面から周囲360度にレーザーが照射されます。

高周波

高周波治療は、レーザー治療と同様に原因血管(静脈)に細い管(カテーテル)を入れて、内側から血管(静脈)を焼く治療です。光ファイバーの代わりに高周波専用のカテーテルを使います。このカテーテルは先端から120℃に発熱する部分が7cmある構造になっていて、血管を7cmずつ焼いていきます。一度に7cmずつ焼けるので治療時間が短いのと温度を自動制御するので常に一定の条件で治療することができます。米国ではレーザー治療と同じぐらい普及しています。
細い高周波カテーテルやレーザーファイバーを血管内に挿入し、原因となっている静脈だけを選択的に焼灼し、内部を塞ぐ治療です。

危険性あるいは合併症

焼灼部位の皮膚に色素沈着や引き攣れができる場合がありますが時間経過と共に自然と消えていきます。壊れた治療する静脈と正常な静脈の接合部には手術直後にかさぶた(血栓)が一時的に出来ますが、通常2週間程度で溶けて無くなります。大きくなったり、いびつな形をしていないかは手術後に外来通院でエコー検査でチェック致します。

レーザーカテーテル治療の利点

  • カテーテル治療は、ご高齢な方や小さなキズでも気になる方におすすめできる治療法です。
  • 手術の時間は一カ所15分前後ですので、局所麻酔だけで行いますので麻酔のリスクがかなり低くなりますし、終わればすぐに帰宅出来ます。
  • カテーテル治療では血管の内側から伏在静脈の根元に到達し治療を行います。伏在静脈の根元が筋肉の奥に存在しても問題なく処理することが可能です。
  • 通常の手術では、血液をさらさらにするワーファリン、バイアスピリン、プラビックス、プレタールなどの薬を服用している場合、出血の可能性がありますが、カテーテル治療では安全かつ有効性に影響なく治療できます。
  • 細いファイバーを挿入して治療するため、傷口が目立たず、治癒も比較的早くなります。

レーザーカテーテル治療手術の流れ

手術当日
超音波検査で手術部位を確認ししるしをつけます。
手術室へ
手術室に入り、点滴の準備や 心電図と血圧などのモニターを 装着します。
手術開始
局所麻酔を行って手術開始です。お話をしながらの手術となります。
手術終了・ご帰宅
手術所要時間は約15分が目安です。 手術後はすぐに動けますので、包帯、弾性ストッキング着用後にご帰宅となります。
術後について
3日以内に超音波検査を行い、 伏在静脈のつけ根のチェックを行います。

※手術後の入浴とシャワー
手術当日は入浴とシャワー禁止です。翌日からはシャワーは可能です。入浴は手術後2日目から可能になります。

ストリッピング治療法

従来、ストリッピング手術は下肢静脈瘤の“標準術式”でした。 傷んだ伏在静脈内にワイヤー(ストリッパー)を挿入し、静脈を抜き去り取り除く手術です。
伏在静脈をすべて抜き去ろうとすると(全長ストリッピング)、併走する神経を損傷する可能性が大きいといわれています。 最近では、超音波検査で逆流のある範囲をきちんと確認し、その範囲だけ(つまり“選択的”に)切除します。 深部静脈の開存が確認できていれば、傷んだ静脈を抜去しても問題はありません。

大伏在静脈本幹の弁不全が顕著な症例に対して、その弁不全を起している静脈を抜き去るのがストリッピング術であり、下肢静脈瘤の根本的な治療法として従来から行われてきました。
鎮静剤と局所麻酔を用いた手術です。脚の付け根を2cmほど切開し、大伏在静脈を根元で切断し、根元周囲にある枝分かれの処置を行います。さらに、膝の内側を1cmほど切開してストリッピングワイヤーを通し、脚の付け根までの大伏在静脈を抜き去るという2段階で手術を進めます。主にレーザー手術ができない方に行います。

ストリッピング手術は、逆流のある傷んだ静脈を取り除くという理にかなった治療なので、再発の可能性は低いといわれています。

ストリッピング治療の危険性あるいは合併症
出血や神経障害が考えられます。

ストリッピング治療の手術の流れ

手術当日
超音波検査で手術部位をしっかり確認ししるしをつけます。
手術室へ
手術室に入り、点滴の準備や 心電図と血圧などのモニターを 装着します。
手術開始
局所麻酔を行って手術開始です。
手術終了・ご帰宅
手術所要時間は約30分が目安です。 手術後すぐに立てますのでご帰宅可能です。
術後について
1週間以内に超音波検査を行い、 傷口のチェックを行います。

※手術後の入浴とシャワー
手術当日は入浴とシャワー禁止です。翌日からはシャワーは可能です。入浴は手術後2日目から可能になります。