10:00~19:00 年始年末を除き年中無休
【厚労省から薬事承認取得のわき汗治療器】
ミラドライは電子レンジの要領に似ていて、専用チップに皮膚を密着させ、表面は冷却しつつマイクロ波が皮膚を通り抜けて皮膚裏側を安全に加熱(60〜70℃)し、わき汗の原因となる汗腺をなくすことが可能です。汗の量を減らして多汗症を緩和し、臭いを軽減することを実現した切らないワキガ治療です。また、厚労省から重度多汗症の治療機器として薬事承認を取得しているため、信頼性の高い治療を受けることが可能です。局所麻酔が必要で、効果の出方には個人差がありますが、施術直後から変化を感じられます。
①わきが・多汗症の程度について診断し、ミラドライやミラドライ以外の治療方法について長所と短所について説明いたします。
*秋田・静岡沼津・和歌山では皮弁法手術や外用薬処方についてのご相談の場合、保険診療での診察が可能です。
②メリットだけでなく、リスクや合併症、術後管理方法なども含めて理解し、ミラドライの施術を申し込まれる場合、日程を決定していきます。
①照射範囲を計測し、わき全体(両脇)の局所麻酔。
②照射する部位のナビゲーションをわきに転写
③ミラドライを両脇に照射していきます。麻酔が効いているのでこの時点で痛みはありません。
約60〜90分で終了。当日のみ軽く圧迫ガーゼを当てますが、翌日にはご自身で圧迫ガーゼを取っていただきます。施術後は専用お保冷剤をお渡ししますのでそちらでクーリングをしてください。わきが手術では避けて通れない圧迫固定が不要で、翌日から入浴が可能など、生活制限はほとんどありません。
おおよそ1週間後と1ヶ月後に検診のため来院ください。
わきがを治療するにはわきがを良く知ること!治療目標の設定を間違えない事!
わきがとは『わきで臭いを発する症状』。正式には腋臭症(えきしゅうしょう)と呼ばれ、わきや耳、乳輪、へそ、陰部にしか存在しないアポクリン腺と呼ばれる汗腺から分泌される油分の多い汗を皮膚の雑菌が分解することで臭いを発し、自律神経の働きでその程度を増幅する状態を言います。
まずはあなたの体質を確認するため、以下の質問に答えてください。
思い当たる項目が多いほどあなたはわきがの可能性が高いのです。
特にわき汗をかくことに嫌悪感を持っている場合、あなたの悩み具合はかなり深刻です。わきがは腋臭症と呼ばれ、多汗症とは全く異なるものです。悩みの程度が強くなると、汗をかく=臭いという認識が無意識に成立してしまい、その治療目標も『汗をゼロにしたい』と言った無茶なものになってしまいます。汗は普通にかくべきもので、体温調節・水分調節・塩分調節・老廃物排泄に関わる大切な機能です。全ての汗をゼロにしたいといった目標は正常機能までも無くしてしまうため、まったくの間違えで、臭いの原因となるアポクリン腺からの汗を確実に除去すれば臭いはなくなりますし、臭いを気にしなくなれば、汗の量も人並みに減少するのです。この仕組みを詳しく確認していきましょう。
ここでわきの皮膚構造について理解しておきましょう。重要なポイントは3つ!それは2つの汗と自律神経で、この関連性がわかると、わきが治療の基礎がわかるようになります。
わきの皮膚は2種類の汗を分泌します。
1つはエクリン腺から出る汗で、全身から分泌されるサラサラのしょっぱい汗です。いわゆる『汗』とはこのエクリン腺からの汗を指します。この汗は無臭ですから、大量に分泌されても臭いの原因にはなりませんが、蒸発しやすいという性質があるため、臭い成分を周りに運んでしまい、臭いを分散させる役目にはなります。
もう1つはアポクリン腺からでる汗です。これは油分を多く含む汗で、これを皮膚にいる雑菌が分解することで、わきが独特のにおいが出現します。つまり、このアポクリン腺からの汗が、わきがの主役となるわけです。
また、この2つの汗をコントロールするのは自律神経で、温度・湿度などの環境変化、緊張や運動により汗をかくように命令を送ります。自律神経は、わきがにおいては、『わきが悪循環』を招く神経で、汗や臭いを増幅する原因となります。
わきがで悩んでいる方の多くは、汗をかくことを嫌います。汗をかくと臭いが知られてしまうのではないかと不安になり、それだけで嫌な気持ちになります。すると、自律神経が緊張し、逆に汗をかくように命令をします。さらに嫌な気持ちになり、またまた、自律神経が汗をかくように働いてしまうのです。気にすればするほど汗の量が増えてしまい、結果として臭いの程度も強くなるわけです。
これを当院では『わきが悪循環・負のスパイラル』と呼んでいます。わきが治療においては、この負の連鎖を断ち切ることが必要で、汗を普通にかいても臭いがしないという確信と自信を持つことが大切です。
わきがは腋臭症と呼ばれ、多汗症とは実は異なります。正確には、『腋臭症になると、自律神経によるわきが悪循環作用により多汗症を合併する』という流れが正しいと言えます。多汗症は手足や頭の汗が大量に分泌されることに悩みを感じます。わきの『多汗症』を気にする場合は他の部位の汗も多いはずで、わきだけの汗が気になるという場合は、実は『わきがに合併した多汗症』を気にしているわけですね。
純粋な多汗症の場合、汗をコントロールする中枢側の神経節を焼いてしまう治療がありますが、この場合、腕全体の汗が激減します。面積で言うと比較的大きな部分の汗が出なくなるため、身体の生理現象としては別の部分(足や顔など)で代わりに分泌する現象『代償性発汗』が起こります。わきがに合併した多汗症治療の場合、わきの面積での汗の量は身体全体ではごく少量ですから、代償性発汗は実質、起こりません。
わきがの人とそうでない人の比較について具体的に説明します。
以下の2つを頭に入れて考えていきましょう。
1)アポクリン腺が臭いの原因となること
2)気にすればするほど自律神経が何回も作用し、臭いを増幅すること
例えばわきとアポクリンン腺の関係を普通の人とわきがの人とで模式図で表します。
わきがの人は通常よりもアポクリン腺の数が多いためアポクリン腺からの油汗の量は人より多くなります。ただ臭いの差はアポクリン腺10個と2個の差である8ではありません。なぜなら、わきがの人は自律神経による悪循環が起こっているため、普通の人が1度汗をかいている間に10回汗をかいていることになるわけです。つまりは100-2=98の差が臭いの差になります。このことは治療目標の設定についても理解しやすい指標となります。
1つはアポクリン腺の数を減らすこと(アポクリン腺10個を0~2個にすること)。もう1つは汗をかいても臭いがしないという自信を持つことで自律神経の命令回数を減らすこと(自律神経の作用10回を1回にする)です。
これらのことを十分認識しておくと
臭いがゼロ
→自律神経の作用が減少
→しょっぱい普通の汗(エクリン腺からの汗)が激減・多汗症の改善
という方程式が正しいということが分かります。
逆に汗をゼロにすれば臭いがゼロになるという誤った目標が成立しないことにも気づくことでしょう。
*わきがや多汗症の施術効果には個人差がございます。
*施術の効果には個人差がございます。